2011-04-12 Cp.14 - The action potential is the final output signal of most neuron "Dendrites" 2nd edition 多くのニューロンは活動電位によってコミュニケーションしている. 活動電位は,電位依存性Na+,K+チャネル開放によるによって"all-or-none"*1な膜電位の反転で生じる. いくつかのシナプスはデジタル-アナログの複合信号*2を用いている可能性がある. 多くの細胞はシナプス興奮がシナプス抑制を上回ったとき発火する(例外もあり).これが最も簡潔なシナプス統合といえよう. 活動電位,シナプス電位の伝搬は樹状突起の受動的ケーブル特性(passive cable properties)と電位感受性コンダクタンスによって影響を受ける. *1:0か1,すなわちデジタル *2:シナプス電位が活動電位を変調しているらしい.Alle & Geiger 2006; Shu et al. 2007
2011-04-12 Cp.14 - Introduction "Dendrites" 2nd edition 樹状突起は形態学的に前シナプスからの入力を受け取っている複雑な構造である. しかしながら,樹状突起の機能はなんなのか?またそれらはどのように特徴的なモザイク(?)であるシナプスとチャネルによって成り立っているのだろうか? ここでは種々の樹状突起の機能の予測,加えて哺乳類中枢神経の樹状突起における機能的特殊化について見ていく.
2011-04-12 Cp.14 - Summary "Dendrite 2nd edition" ニューロンの機能の本質は,シナプス電位として現れる入力に対する反応として活動電位という出力をすることである.形態学と樹状突起の膜特性はこの入出力変換を決定する上で真に重要である.この章ではシナプス電位の統合に影響する,活動電位発生部と樹状突起の興奮性を含む多くのファクターについて議論する.