Cp.14 - Experimental estimates of passive electrical properties

  • Cmは約1 μF/cm^2の生物学的定数だと広く考えられており,実験的にも種々の神経細胞でそのように確認されている.
  • Rmは多くの種類の細胞で調べられ,細胞腫によってその数値は非常に広範囲に渡る.
  • Riは様々な実験で調べられ,哺乳類では70-500 Ωと予想されており,モデル研究でも70-220 Ωと言われている.最もらしい見解は,樹状突起の一過的な電位変化フィルタ(?)特性はRiによるということだが,不明な点も多く,加えてRiは同じ細胞でも樹状突起の場所によって異なる可能性が無視できない.
  • ことさら大きくシナプス高電位の加算に影響する要素は膜時定数(τm)で,これはRmCmによって決まる.これによって膜電位変化の遅い成分(減衰)が決まる.つまり時間加算の窓を規定している.