Cp.14 - Subthreshold amplification of EPSPs by Na+ and Ca2+ channels

樹状突起におけるチャネルのタイプ,密度,分布に依存して,電位依存性コンダクタンスによる微妙な方法でPSPは増強かつ形成されるかもしれない.

  • CA1錐体細胞において,(細胞体から)遠くに誘起されたEPSPは傍細胞体部の持続するNa+電流によって増幅される(Andreasen & Lambert, 1999).またTTX-sensitiveな電流の増幅が,樹状突起への持続的な(約1s間)グルタミン酸イオン導入の結果として細胞体から記録された(Schwindt & Crill, 1995).この増幅は細胞体(とたぶん軸索も)がvoltage-clampされている間起こり,TTX-sensitiveな電流は樹状突起に現れるので,これらの実験条件下では樹状突起の持続的Na+電流を通してシナプス活性化が増幅されている可能性を示している.
  • IPSPもまた軸索の持続的Na+電流によってモジュレーションを受ける(Stuart, 1999).
  • 海馬CA1錐体細胞樹状突起からの記録でEPSPによってNa+,Ca2+チャネルが直接活性化されることが明らかにされている(Magee et al., 1995).