Cp.14 - Effects of synaptic excitation and inhibition on action potential backpropagation

Backpropagationに影響を与える要素としてシナプス興奮と抑制もまた重要な要素である.

  • CA1および皮質V層錐体細胞で,樹状突起シナプス(入力による)脱分極はbackpropagationの尖頭樹状突起への伝搬を増幅させることが示されており(Stuart & Häusser, 2001など),一方シナプス入力によるGABA作動性抑制コンダクタンス(の増加)はbackpropagationを制限する(Tsubokawa & Ross, 1996など).

  ■ Fig. 14.8 EPSPによるbackpropagationの増強

    • A: 上;somaへの電流注入によるbackpropagation.somaから720μm離れた樹状突起での記録.中;同様の位置でのEPSP.下;backpropagationとEPSPをペアリングしたときの記録.黒線が実測値,グレー線が線形加算した波形を示す.
    • B: 細胞体からの距離によって変化する,EPSPとペアリングさせたbackpropagationの増幅.control(backpropagation単体)を1とした比で表示.細胞体から450μm以上の距離のデータはbackpropagationの電位が20mV以下のものだけだった(故にratioが急上昇しているように見える?).
    • C: 細胞体からの距離が異なる点のbackpropagationの振幅.0-420μmまでは一次指数関数でfitできる.